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ジャグアタトゥーサロン代表のブログ

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世界一周事件簿:トルクメニスタンで地獄の門を見に行って死ぬかと思った話


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滋賀でもらった芋を
シェアハウスに置いておいたら
スイートポテトになっていました。
 
 
 
 
 
‥‥最近「スイートポテト」の概念が
分からなくなりつつあります。
 
 
 
 
ちなみにこれも
味はおいしかったです。
 
 
 
 
さて、そろそろ
ブログを始めた意味
 
自分が見てきた世界の話
 
をはじめようかなと思います(やっと)
 
 
 
 
帰国してから聞かれる質問
堂々の第一位
 
「海外行って
危ない目に遭わなかったの?」
 
 
 
にお答えしたいと思います!
 
 
遭いました!
むしろ全く遭わないのなら
海外へ行く意味がないのでは
 
と思ってしまったり。
 
だって、、
日本と違ってナンボじゃないですか?!
せっかく海外行くのに!
 
 
 
一番驚いた事件は
トルクメニスタンで
砂漠の真ん中にある
ガスクレーター(通称地獄の門)を
見に行ったときでした。
 
 
トルクメニスタンってどこよ、、、
 
っていうあなたのために
(大丈夫わたしも行くまで知らなかった)
 
 

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地図です。ここです。
 
中央アジアってやつです。
 
 
 
わたしはそこへ行くまで
中国の西がトルコで
トルコの西がヨーロッパと思ってました。
 
つまりわたしの脳内世界地図で
なんとなく空白になってた地域。
 
 
 
トルクメニスタンは
中央アジアの北朝鮮とも呼ばれ
閉鎖的な国家と言われていました。
 
今でも、観光するには
なんやらややこしい手続きと
専用のガイドが必要です。
 
 
バックパッカーが
その国に入る方法はただひとつ
 
 
「トランジットビザ」
 
 
 
トルクメニスタンを通って
隣の国に抜けるよー
 
 
ってときのためのビザです。
通り抜けるだけなので
ビザの有効期限は
5日間しかありません。
 
1日でも過ぎたら、、、
罰金もしくは国外追放再入国禁止
になるんだとか。
 
 
 
 
でも、この国はとっても
天然資源が豊富な国で
国家が豊かなため、
国民への福祉が手厚く保障されており
 
家族がたくさんいたら家がもらえる
光熱費(都市部以外)無料
車買う時はほとんど国が補助
 
 
 
なんて驚くことばかり。
でも、嘘でもないようで
 
トルクメニスタンは
世界一周中に唯一
ホームレスや物乞いを
目にしなかった国でした。
 
 
なんてこった、、、
 
 
 
 
さてさてそんなトルクメニスタンに
ウズベキスタンから入国したわたしは
徒歩で国境を越えたあと
信じられない光景を目にしました。
 
 
 
 
 

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なんもねえ、、、、、、
 
 
 
 
タクシー拾おうと思っていたのに
人も建物も、ありゃしません、、、、
 
 
 
仕方なく12kgのバックパックを背負い
一番近い村目指して歩きました。
 
 
 
途中で何台か車が通る道に出たので
ここで人生初ヒッチハイク、、、
 
ああ、ヒッチハイクって 
もうなんもなさすぎて
本当にどうしようもない状況だと
楽しさとかゼロ
 
止まってもらえなかったら
近くの村まで徒歩ですからね?! 
 
事前にGoogleマップで
調べておいた地図によると
国境から村までは10km弱
 
 
むりむり
 
わりとディープに
ヒッチハイクデビューを果たし
トルクメニスタン人のおじさんに
お礼を言って
(英語伝わらないけど)
 
 
村のどこかにある
長距離タクシー乗り場を探します。
 
 

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これもまた大変
英語通じないから
ある程度必要そうなロシア語は
書き留めて行ったものの
それも微妙に伝わらず
 
しばらく村を徘徊し
へろへろになって見つけた
長距離タクシーと次の瞬間には
運転手軍団との壮絶な値切りバトル!
 
 
 
、、、世界一周RPGとかつくったら
わりと面白いと思う、、、
 
 
 
 
これ以上むり! ってとこまで
(それでもボッタクリ)
なんとか交渉して
 
降ろされたのは砂漠の真ん中の
道路脇に立つこぢんまりとしたお茶屋。
 

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ここで夜になるまで休んで
ガスクレーターまでは徒歩で2時間
ひたすら砂漠の中を
空がぼんやり明るくなっている
方角を目指して歩きます。
 
 
 
その前に腹ごしらえをして
お茶屋さんでくつろいでいたところ
 
マレーシア人のお兄ちゃんと
その専属ガイドもお茶屋さんに到着。
 
英語が通じることが嬉しすぎて
ついつい盛り上がり
お酒も進み、、、、、
 
 
気がついたらお茶屋さんで
爆睡していました。
 
 
 
なんだか暑くて目を覚ますと
お茶屋さんのオーナーのおじさんが
息を荒くしてわたしの隣にいて
目が合ってびっくりして飛び起きて
 
 
はっ!と時計を見ると3時。
 
 
あああああ!
日が昇ってしまう!
 
 
と慌てて貴重品と
防寒具だけ持ってお茶屋さんを飛び出し
ガスクレーターへ向かったわたしですが
 
 
マレーシア人のお兄ちゃんたちが
もしいなかったら
 
 
もし目を覚ますのが
もう少し遅かったら
 
 
と考えるとゾッとします。
 
 
 
 
 
とにかくお茶屋さんで
ハプニングが起こることはなく
砂漠の中を歩き始めたわたしですが
 
それを追いかけてくる
1台の車。
 
ほぼ、無理矢理中に乗せられ
運転手と助手席には
やたらテンションの高いカップル
 
わたしのとなりには
関係性が謎すぎる1人のお兄さん
 
 
「ガスクレーター行くんでしょ?
乗せて行ってあげるよ!」
 
 
って、言われましても
この車ごく普通の乗用車だし
絶対砂漠走れないし
 
 
っていうかこの運転手
絶対酔ってるか薬やってるし
 
 
 
このまま地獄の門見に行くどころか
わたしが地獄行きだわ!!!!!!
 
 
 
と思ってとにかく車を止め
降りて猛ダッシュ
 
 
目指すはガスクレーター、、、
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなこんなで
辿りついたガスクレーターは
不思議な妖しさで
きっとわたしはそこで
穴の中から延々と燃え上がる炎の向こうから
だんだんと明るくなる空と
ぐわっと出てきた朝日の光景を
 
一生忘れないのでしょう。
 
 

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苦難を乗り越えたときにしか
見えない景色って本当にあるんですね。