JAGUABASE

ジャグアタトゥーサロン代表のブログ

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原点に戻る沖縄旅。

夜中、25時。

思ってたよりも寒くてコートの前をぎゅっと握りしめながら、

タクシーを求めて大通りを歩き出す。

 

20歳だった自分の人生が大きく変わるきっかけになった場所、沖縄へ。

 

***

 

お久しぶりです山口です。大事な友人が結婚を機に

沖縄から関西へ移るとのことで、ならば関西で会えばいいのに

わざわざ沖縄へ行くことになりました。

 

というのも、そいつが「関田フェス」と勝手に名付けた、

平和を歌うミュージシャンもいない、ジャンキーなフェス飯もない、

夜を盛り上げるサイリウムなんてもってのほかの、

ただ全国から関田という人情には厚いがイカレた

泡盛呑んだくれ野郎のために我こそはと集った、

多分もっとイカレた人達と沖縄の山奥で呑んで騒ぐだけの宴に参加するためです。

 

端的にいうと婚前引越送別会です。

 

 

20歳、人生で初めて沖縄に降り立ってから5年。

通算7回目くらいの沖縄。でもその内4回くらいは

行って酔って寝て起きて酔って帰ったためほぼ記憶なし。

今回も記憶は沖縄に置いて帰る予定。

 

あの時まだ世界一周もしていなくて、普通の女子大生だった私が、

人生を本気で考えるきっかけになった場所が沖縄でした。

過去と今を繋ぐ旅、はじまりはじまり!

 

 

***

 

 

久々の沖縄へ行くんだと気持ちが高まりすぎて、早朝6時の便を予約したものの、前日シェアハウスの美鈴に言われてふと気がついた。

 

「始発なくない?」

 

慌てて他の交通手段を探すと、私のような前泊しない人のために名古屋駅から4:10発のバスがあるんですと。この感じ、海外っぽい。

 

用意を済ませて家を出て、はやめに着いた名古屋駅。最後に名古屋で終わらせたい仕事もあるし、時間潰そうと24時間営業のマックをのぞくと、「1〜4時は清掃のため、テイクアウトのみ」の文字。

 

あーこの感じ!海外っぽーい!!!笑笑

 

深夜になると、住み慣れているはずの街が突然別世界になるこの感じ、すごく好き。明かりが消えて、お店が閉まって、道で通りすがる人達と、何か人には言えない秘密を共有している感じ。

 

とかなんとか思いながら、適当な漫画喫茶へ。どこからともなく聞こえてくる、おじさんのイビキをイヤホンでシャットアウトして一瞬自分の思考を現実へ引き戻す。ひと通り今日やらなきゃいけなかったことを終えて、わざとらしく息を吐いてからパソコンを閉じる。さよなら、現実。

 

集合場所に10分前に着いたら、バスはもう待っていて、バスの大きさに対して少なすぎる乗客を乗せて仰々しく出発!!空港までの1時間、呼吸するのも忘れるくらい爆睡。自分と隣の席が空いてさえいれば、どの方向にバスが揺れても自然に耐えうる姿勢が本能的にとれるようになった、世界一周の成果。ただし、仕事先の人には見せられません、絶対に。

 

目が覚めた瞬間には見慣れた空港に立っていて、出発カウンターへスーツケースを引っ張っていく。いよいよ、沖縄へ!!

 

早朝便にも関わらず、機内は思ったより混んでいました。ほぼ満席。ここでも、離陸する前に爆睡。安全が確保された眠れる環境になると自動で睡眠モードになるスイッチ、絶対どっか海外で体内に埋め込まれたと思う。

 

一瞬で沖縄に到着し、空港から出た瞬間の高揚感を味わいながら、車を借りて、最初に向かったのは南部のほうにある道の駅。

 

お目当はこちら

 

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無事お腹も満たされたところで、次に向かったのはニライカナイ橋。

いろんな景色がある沖縄の中でも私のお気に入りの場所です。トンネルを抜けた瞬間に、目の前に海が広がってくる感じがたまらないんですー!

 

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そのまま海をみながら南部沿岸を走り、そういえば有名な観光地なのに、一度も足を踏み入れたことのなかった斎場御嶽へ。

読めます?笑笑


せーふぁーうたき

と読むらしいです。


途中猫と戯れたり、木の匂いを感じたりしながら、一番奥で見た場所。

 

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斎場御嶽は、沖縄が琉球王国だった時代の聖地で、もともとは男子禁制の場所でした。その時代の神女就任の儀式の際などに使用されていたそうです。

 

儀式。。。すごい、なんていうか、厨二心をくすぐられる。いや、これは決して馬鹿にしてるとかでなはなく、個人的にこういう、目に見えないものの力を借りたりそれと共存する文化が好きなだけです。

 

斎場御嶽の中で穏やかに、優しく隣を吹き抜けていった風が私の心の余分なものを一緒に持って行ってくれた気がしました。

 


満足したところで、ともえさんにオススメしていただいたカフェへ。

 

 

ランチはコースのみということでしたが、これがまた幸せのひとこと。使われている食器から、お店の扉の木材の種類から、もちろん食材は全て、見た目にまでこだわりが詰まりまくっていました。大げさな表現ではなく。

 

 

 

 

味ももちろん美味しくて、絶対沖縄に行ったら行くべき場所がまたひとつ増えました。

 

 

 

***

 

と、ここまで書いてずっと下書きに眠っていたので、せっかくなので置いておこうと思います。ちゃんと書き上げたいけどもういつの話やらって感じなので、これはこれでいいや。

 

 

***

 

 

わたしが定期的にふらりと旅に出る理由はひとつだけ。「直感を磨くため」です。毎日が習慣の繰り返しになることの最も恐ろしい点は、「何も考えなくても生きていける」ということです。つまり、自分が本当にやりたいことは何か?とか、今やっていることにストレスを感じていない?とか、本来大切にすべき自分の心の動きを感じるための感性が、どんどん鈍くなっていくんです。

 

で、気がついたら1年経ってる、みたいな。やばい。

 

そこで旅に出ると、毎日やっているはずの、ご飯を食べること、寝ること、道を歩くこと、全てが慣れたことではなくなって、いちいち考えないといけなくなります。そうすると旅中は、「選択と決断」をする機会が必然的に増えることになります。そうやって半ば強制的に「直感力」が磨かれていきます。

 

これおいしそう!とか、ここに泊まろう!とか、右に行ってみよう!とか。予定をあまり決めずに旅をする理由も、そこだったりします。きっと脳に刺激がなくなったら私は死ぬと思う。

 

文章を書き続けるのも、脳をちゃんと活動させるためかもしれないなあ。